2011年9月2日金曜日

珍しく本の話題

9月2日(


やはり活字は読みやすい

私にとって、あまりにもツキが無かった8月が終わり9月に入ったが、8月に読んだ本4冊、 書評ではありません、私の独断的感想です。

井上ひさし 「日本語教室」 新潮新書

井上ひさし 「井上ひさし と141人の仲間たちの 作文教室」  新潮新書         

内田百閒  「私の漱石と龍之介」  ちくま文庫

本川達雄  「生物学的文明論」  新潮新書                                   

上から順番に読んだのだが、圧倒的に面白かったのは、「私の漱石と龍之介」、 前に一度読んだのだが、斜めに読んで、何か足りない気がしたので、読み返した。  さすがに面白いし、文章を読んでいるだけで、内田百閒の漱石に対する畏敬の念が伝わってくるし、漱石の子どもっぽいところに対する愛情も伝わってくる 百閒の「百鬼園随筆」も前に読んだが、「私の漱石と龍之介」のほうが、的が絞れていて面白い。

井上ひさし の二冊は面白いとか、どうとかいうものではないが、このような本を読んでも一向に文章が上達しないのは、こちらの感受性か、、、、 でも 井上ひさし ご推薦の 必携国語辞典 (大野晋) 角川学芸出版 は早速買い求めて、ブログを書くのにも 手元においている。

さいごに 本川達雄  「生物学的文明論」、これは感心しなかった。 これがベストセラーになるのは、本川達雄先生の 20年前の 「ゾウの時間ネズミの時間」の新しい発想を皆期待して、買うのだろうが、本のうちほとんどは当たり前のことが書いてあって、残りは 「ゾウの時間ネズミの時間」 の焼き直し、買って損したと思う本はあるんだ、とつくずく思う。


読んでみて、つくづく、今の電子図書ブーム、本当なのかと思ってしまった。 これだけの本を一度に読んだら、スクリーンの上だったら、目の弱い私は、疲れてしまい、肩は凝るし、しばらく遠くを見ていないと、視力は回復しないのだが、紙の上の活字ではそういうことは起きない。 若い人は大丈夫なのだろうが、私のような歳よりにとっては電子図書は”ごめんなさい”になってしまう。 少なくとも今の iPad ではどうしようもないことは確かである。

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